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CheiArt therapy
"医療現場での活用"

芸術と医療

当院ではChieArt therapy(チエアート セラピー)展を3月から5月末までの期間、開催しております。
このチエアートの作品は、精神科医からも「心を落ち着かせる絵画」として支持されているものであり、当院でも患者さんに少しでも落ち着いた診療をしていただきたく展示をさせていただいております。時間の許すかぎりご覧になっていただけたら幸甚に存じます。

[チエアート]
画家Chie(チエ)さんが描いている作品(絵画・羽衣)です。
光を感じさせるふんわりとした色遣いと優しい描線のパステル画で心癒す「光」を描いております。医療関係者からの支持も厚く、個人的社会貢献として数々のホスピタルアートに協力しております。
「芸術と医療のコラボレーション」という新しいアートセラピーの取り組みは、テレビ、新聞、雑誌などでも多数取り上げられ、注目を浴びているところです。

国立病院機構 東京病院
〒204-8585 東京都清瀬市竹丘3-1-1
http://www.hosp.go.jp/~tokyo/

ChieArt セラピー展

2008年6月13日(金)~9月12日(金)まで、独立行政法人 国立病院機構 仙台医療センターの玄関ホール、待合室、放射線科治療室に作品を展示する「ChieArt セラピー展」を開催。

独立行政法人 国立病院機構 仙台医療センター
〒983-8520 宮城県仙台市宮城野区宮城野2丁目8-8 Tel:022-293-1111
http://www.snh.go.jp/

ChieArt セラピー展

堀江病院では高齢入院者の健康維持を図るため、絵画鑑賞によるChieArtセラピーの研究を取り入れました。
病室内を優しい色調の絵画や布で装飾して明るい雰囲気に変えることで、患者さんのストレスが解消され、表情が豊かになったり、動作が活発になるなどの効果を期待しています。7月から12月まで半年間の研究を試みます。
高齢社会を迎え、寝たきりや認知症によって介護、支援を必要とする患者さんが増える中、介護施設や医療の現場では療養環境の改善が課題となっています。

今回のアートセラピーは療養型病棟に入院中で認知症の症状がない高齢者30人を対象に実施いたします。4人部屋の3室に絵画を飾り、装飾前と一ヵ月後、二ヵ月後の計3回にわたって生理的指標・心理的指標やストレス指標(コルチゾール値・ACTH・ノルアドレナリン)などを測定します。
従来の病室の患者さんと比較しながら効果を検証する他、看護スタッフと患者さんとの関係変化についても分析を行います。

絵画は東京在住の画家で、ホスピタルアートを手がけるChieさんの作品です。
光を感じさせるふんわりとした色づかいと、優しい描線のパステル画で、7月10日には、3病室に約80号の作品と布の作品、各ベッドにも天上と壁面に絵画を設置しました。
アートセラピーは、絵を描いたり、音楽を聴いて歌う場合の効果は実証されていますが、絵画鑑賞面での検証はこれまで行われておりません。
良い結果が得られれば、スタッフ増員などの投資を行わなくても患者さんが過ごす環境の改善が図れ、病院や施設側のメリットも大きいと思われます。
研究結果は2007年度の看護学会や芸術療法学会で発表する予定です。

医療法人三省会 堀江病院
群馬県太田市高林東町1800 Tel:0276-38-1215
http://www.horie.or.jp

ChieArt セラピー展

『ChieArt Therapyによる穿刺痛緩和の試み』
第7回院内臨床研究発表会 透析学会

【はじめに】
画家Chie氏の神秘的な絵画は、癒しの効果が期待できることからChieArt Therapyとして医療の現場に応用する試みがなされている。
このChieArt Therapyは、近年話題の補完(相補)・代替医療(以下CAMとする)に分類されるものであり、CAMは近代西洋医学以外の医療で、東洋医学、アロマセラピー、園芸療法、絵画療法などがある。看護とCAMは、『人間の捉え方が全体的であること』『方法が非侵襲的』『良好状態の維持・治療の促進』が目標という点において類似しており看護領域に取り入れることで幅が広がり、お互いに足りない部分を補うことができまる。また、近代西洋医学では力の及ばない領域の補完をすることができると言われている。

東京大学名誉教授の渥美氏は、「相補・代替医療(CAM)の定義は通常の近代西洋医学以外のもので、生体に本来備わっている自然治癒力を高めて、保健、予防あるいは治療に利用するものである。」京都府立医科大学大学院医学研究科感染免疫病態制御学教授の今西氏は、「看護領域で補完・代替医療を実践することにより患者の肉体的・精神的な苦痛を緩和することが可能になる。」今回ご紹介する画家のChie氏は、「無作為で選んだ100人近い人々に絵画療法を施行し、その前後で脳波を取ってもらったところ、全ての人のα波が伸びていて驚いた。」と述べている。

【目的】
末期腎不全患者の血液透析療法の際の血管穿刺は痛みを伴う。今回その穿刺痛の緩和効果が、CAMの一つである ChieArt Therayに認められるか検証した。

【方法】
(1)期間
平成17年2月1日~平成17年5月5日
(2)対象者
維持血液透析を行っている認知症以外の外来通院患者13名
男性6名、女性5名、平均年齢68歳、平均透析歴26ヶ月
(3)方法
患者アンケートを作成し質問形式。
・平成17年2月1日~平成17年2月28日
ChieArt Therapy開始前は、HD毎に連続して計6回アンケート調査実施。
・平成17年3月1日~平成17年5月5日
ChieArt Therapy開始。患者待合室に絵画を2枚展示し待合室にて、10分間毎回鑑賞してもらい2週間に1度計4回アンケート調査実施。
・全期間において穿刺前バイタルサイン(Bp、PR、SPO2)測定。
・穿刺痛の程度は、Visual Analog Scale(以下VASとする)を用い評価。
・「絵画を見て気持ちの変化はありましたか?」という質問に対して、
[1]特に変化ない
[2]イライラした
[3]少し落ち着いた
[4]落ち着いた
[5]とても落ち着いた
の項目より一つ選択してもらう。
【結果】
アンケート調査より絵画鑑賞開始前、開始後の穿刺痛、バイタルサイン(BP、PR、SPO2)及び気持ちの変化についての調査結果は、以下の通りであった。
[1]穿刺痛の比較について、11名中8名が緩和しておりVAS値は、開始前33.9 が開始後27.1であった。
[2]バイタルサイン(BP、PR、SPO2)においては、いずれも大きな変動は認められなかった。
[3]気持ちの変化について特に変化なしと答えた人が全体の78%、落ちいた人が11%、少し落ち着いた人が9%、とても落ち着いた人が2%であった。
[4]VAS値の低下は、リドカインテープの有無とは無関係であった。

【考察】
大半は気持ちの変化を感じるとまでは明確に示していないが、穿刺痛を表すVAS値は低下しているので、実際は脳がリッラクスした状態となり穿刺痛が緩和されたのではないかと考える。
また、今回のアートセラピーで不快な感情を示した患者は見あたらず、副作用もないことから、どのような患者にも応用できるという利点が考えられる。

【まとめ】
CAMには、さまざまな種類があり今回視覚を刺激する方法を実施したが、他の感覚器を刺激する方法も考え、透析患者にとって効果のあるものを積極的に取り入れていきたいと考える。
今後は、調査研究を重ねCAMの有用性を立証し、患者の個別性を重んじより良い看護が提供できるよう自己研鑽に努めていきたい。

【引用文献】
渥美和彦:相補・代替医療の現状と将来臨床検査(vol.47 No7)
今西二郎:補完・代替医療とは(臨床看護31)

【参考文献】
今西二郎、小島操子:看護職のための代替療法ガイドブック
保坂隆:全科に役立つメンタルナーシング
東島俊一:へるすあっぷ21、7月号
菅野剛史:補完・代替医療に期待する
高江洲義英:芸術療法一絵画療法を中心に

医療法人社団 廣徳会 岡部病院
〒811-2122 福岡県糟屋郡宇美町明神坂1丁目2-1 Tel:092-932-0025
http://www.okabe-hospital.or.jp